【これからの学びを効率よく】中国語勉強法その2
前回に引き続き、心理学や脳科学を応用した効率の良い中国語勉強法を紹介していきます。↓前回の記事↓
https://taiwanryuugakuki.hatenablog.com/entry/2019/04/24/010646/entry/2019/05/14/134913
また、中国語を学びたい方だけでなく、何かを勉強したい・成長したいと思う人全員に役に立つ内容であると思うので是非参考にしてもらいたいです。
効率の良いアウトプット方法
前回アウトプットとは何か、アウトプットを出来るようになるとどんなメリットがあるのかに関して述べました。今回は、実際に 効率の良いアウトプット方法について書いていきます。
①二週間に3回アウトプットを行うべき。
心理学者ヘルマン・エビンスの忘却曲線によると、復習を重ねることにより記憶の定着率は格段に上がることが立証されています。
この図でよくある誤解は、記憶率を表しているのではなく、節約率を表しているという点です。つまり1時間で56パーセントを忘れ、1日で70パーセントを忘れるという図ではないということです。
冷静に考えてみてください。
昨日の夜ごはん何食べたっけ?であるとか今日の一限の授業はどんな内容だったっけ?といったことをその日や次の日に忘れることはないですよね。上記の誤解はおかしいと感覚的にわかります。
節約率とは一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合です。
つまり、1日前に学んだことを記憶し直すまでに70%の時間で済む(30%節約できる)ということです。
次に定期的に復習した場合の節約率に関してです。
この図を見るとわかるように、回数を重ねるごとに曲線が緩やかになっています。要するに、何度も反復することが記憶の定着に一番の近道であるのです。
では、どれくらいのペースで復習をすれば良いかですが、
当日、3日以内、2週間以内
最低限この三回はすると効果的です。
二週間で3回以上アウトプットすることで、長期記憶になりやすくなります!
②インプットとアウトプット、そしてフィードバック。
二週間で3回アウトプットすれば良いことは分かったけど、アウトプットするにはインプットが必要じゃない?という人がいると思います。
その通りです。インプットとアウトプットはセットです。
テキストを読む、授業を聞くといったインプットを、ノートにまとめる、問題を解く、人に説明するといったアウトプットにする作業を繰り返すことが重要です。
しかし、闇雲にアウトプットを重ねるだけでは、1度目と変わりません。ですので、アウトプットをした後にフィードバックする必要があります。
これはできれば他者にしてもらうことが望ましいです。第三者からの客観的な意見を挟むことで、自己の足りない点を明らかにすることができます。
しかし、いきなり他者からの評価を受けるというのに少し抵抗がある人もいると思います。
そういう方は自分なりに反省点を思い返してみるのも良いでしょう。大事なのは自分の結果から「考える」ことで、「考える」ことで次のステップにつながります。
このように、インプットをアウトプットに変える、さらにフィードバックをして次のインプットに繋げるといったサイクルを続けていくことで、人は改善し成長することができます。
まとめ(次回予告)
今回は、二週間に3回以上のアウトプット、インプットとアウトプット間のフィードバックが重要という二点が伝えたかったです。もし、説明がわかりにくかったりもっと掘り下げて欲しいなどの要望がありましたら、気軽にコメントに書き込んでください!
今回インプットとアウトプットの黄金比についても書こうと思ったのですが、時間と文章量の関係から次回に延期することにしました。申し訳ありません。
(参考画像)
https://atsueigo.com/forgettingcurve/