【簡単!5分で出来る!】勉強前にする学習効果を高める方法
みなさんは勉強する前に何を考えていますか?
実は何も考えずに勉強を開始するよりも、あることをするだけで簡単に
学習効果を高めることが出来る方法が存在します!
今回はそんな魔法のような方法について書いていきます。
そんな胡散臭いセールスみたいなことを言われてもと思った人はいると思います。とても簡単なことなのでもしかしたら、無意識にやっている人もいるかもしれません。しかし、意識することでより効果的に使うことができます。
開始前に質問をする
「勉強開始前に質問をする」
たったこれだけで学習効果が高められることが脳科学の実験において立証されています。
「質問をする」ということは自分の現在わからない点、疑問点を明らかにすることで、これにより学びの方向性を決めることができます。
ある研究において、従来の記憶方法で単語を暗記するグループと、暗記を開始する前に5択問題を受けたグループに分けて学習を行いました。
翌日にどれだけ記憶できたかについて確認テストを実施したところ、事前にテストをしたグループの方が10%〜20%も高得点を取るといった結果になりました。
このことからまだ勉強していない事柄を、
「質問してから勉強する」だけで学習の方向性が定まり、
記憶効率が大幅にアップするのです。
どういう質問?
では具体的にはどのような質問をすれば良いのでしょうか。
自分自身に質問する
ここでいう質問というのは、他者からの質問でも良いですが、
「自分で自分に質問する」
だけでも脳は活性化し必要な情報を集めてくれます。
例えば語学の授業を受ける前に、自分はこの授業を通して何を得たいのかを自分に質問します。そして自分はこの単語や文法の使い方がわからないから授業を通して理解できるようになりたいと考えます。それだけで何もしない場合と比べて学習効果が高まるのです。
すなわち、自分が何を一番学びたいのか?を自分自身に質問することで、その内容に注意が向くようになるのです。
これらは脳の選択的注意という構造が関わっています。
選択的注意とは?
カクテルパーティー効果
有名な例として
「カクテルパーティー効果」というものがあります。
これは、たくさんの人がいるパーティー会場、中はとても騒がしい状況であるが、ふと周りから自分の名前が聞こえた時、それに対して敏感に反応してしまうという現象です。
人混みの中でも自分の名前や自分の興味のあるキーワードは自然に聞き取ることができます。
このような自分の興味のあるものに対しての脳の優先的な反応のことを
「選択的注意」といいます。
この選択的注意を適切に使うことで効果的な学習ができるようになります。
学習前に質問し、自分の興味のあるキーワードを作っておくことで、選択的注意を使うことができます。そして、選択的注意を使うことで学習効果を高めることが出来るのです。
(参考)
学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑(著)
州崎 真弘(2016), 『たった5分の「前準備」で子どもの学力はぐんぐん伸びる!』, 青春出版社